素朴、温か野菜の芸術 つくりもんまつり開幕

野菜で作られたキャラクターを楽しむ家族=高岡市福岡町

  ●高岡・福岡町、収穫の喜び伝え

 高岡市福岡町に300年以上前から伝わる奇祭「福岡町つくりもんまつり」(富山新聞社など後援)は23日、中心市街地一帯で2日間の日程で始まった。野菜や穀物などを組み合わせて作った造形作品「つくりもん」がまちなかを彩り、収穫の喜びと五穀豊穣(ごこくほうじょう)への感謝を来場者に伝えた。

  ●23作品に増

 今年は地元の自治会や企業、小中高校などが計23作品を出品した。コロナ禍で3年ぶりの開催だった昨年の21作品から増え、まつりのにぎわい復活に向け、地元の熱量は一段と高まった。時折、雨が降る中、提灯や露店の並ぶ市街地には、市内外から多くの観光客らが足を運び、温かなまつりの雰囲気を楽しんだ。

 野菜を材料に、子どもたちに人気の「アンパンマン」を素朴に表現した作品から、ディズニーの名作アニメ「リトル・マーメイド」に着想を得た精巧な大作まで多彩な作品が並び、訪れた人を楽しませた。富山新聞社も創刊100年を記念して出品した。

 あいの風とやま鉄道福岡駅横に位置する福岡にぎわい交流館でオープニングセレモニーが行われ、増岡一郎実行委員長があいさつ。橘慶一郎衆院議員、角田悠紀市長が祝辞を述べた。酒井善広市議会副議長が議長メッセージを代読した。

© 株式会社北國新聞社