高岡市の秋の風物詩「福岡町つくりもんまつり」(富山新聞社後援)は23日、同市福岡町で開幕する。23団体が話題の人物や昔話などさまざまな題材を野菜で表現した自慢の「つくりもん」が24日まで会場を彩る。22日、制作チームや実行委員会が最後の調整を進め、来場者を出迎える準備を整えた。
町内の展示会場では、参加団体による制作がピークを迎え、各メンバーが完成へ力を合わせた。福岡高美術部は部活動終了後、会場となる市福岡にぎわい交流館に集まり、事前に作ったパーツを組み立てて微調整に取り組んだ。宮澤拓真部長はいろんな種類の豆を貼り付けて魚のうろこを再現するなどの工夫を紹介し「良い仕上がりになった」と笑顔を見せた。
実行委員会の吉田秀三事務局長は、今年新たに2団体が初出品した点に触れ「今までと違うつくりもんも登場してうれしい。たくさんの人に見に来てほしい」と話した。
●駅前に露店ずらり
あいの風とやま鉄道福岡駅前の大通りには露店がずらりと並び、開店に向けて下準備を進めた。たこ焼きやカステラなど6店舗を構える井畠商店(氷見市)の井畠修代表は「つくりもんまつりは富山の祭りの中で三本の指に入るお気に入り。一緒に盛り上げたい」と話した。
23日は浴衣でのまちあるき体験やステージイベントなど多彩な催しが繰り広げられる。24日は午後7時半から福岡小児童と住民計120人による越中菅笠(すげがさ)音頭、福岡つくりもん囃子まちながしが行われ、まつりのフィナーレを飾る。