猫との『引っ越し』で気を付けるべきこと4つ 起こり得るトラブルと対処法も

1.「安心できる場所」を確保する

引っ越しは、荷物を準備する段階で、自宅の中が様変わりするものです。いつもの場所から物が消え、部屋の中には段ボールが山積みになっていきます。

猫は少し模様替えしただけでも、警戒をする動物なので、引っ越し準備中の自宅は異変そのもの。落ち着きがなくなったり、ストレスを感じたりします。

そのため、引っ越し準備中は、猫にとって安心できる場所の確保が必要です。部屋数があれば、変化の少ない部屋を1つ残しておいたり、なるべく変化のない場所にケージを置いたりしましょう。

2.脱走に注意

猫は脱走しやすい動物です。荷造りに夢中になっていて、うっかり窓を開けっ放しにして、猫が外に出てしまうこともあります。

また、最も危険なのが荷物を運び出すときです。玄関が常に開けっ放しの状態になるので、荷物の運び出しの際は、必ず猫をキャリーバッグかケージに入れておきましょう。

引っ越し先までの移動時間や、荷物の搬入時も同様です。移動中に猫の様子が気になっても、決してキャリーバッグやケージから出してはいけません。

またトラブル発生時のために、猫用のリードやハーネスを使用するとより安心です。ただし、不慣れな長距離移動に、着け慣れないリードやハーネスは猫の負担になることもあるので、飼い主さんが判断してあげるか、可能であれば引っ越し当日に備えて慣れさせておくことをおすすめします。

3.新居でのストレス

飼い主さんにとっては心機一転となる新居でも、猫にとっては未開の地。新居に到着した猫の心境としては、「ここはどこだろう?」「何が起こるの…?」といったところでしょうか。

そんな猫の心労を緩和させるためには、使い慣れた猫グッズが最適です。

たとえば、猫がいつも使っていた毛布を新居の壁や床などにすりつけて回れば、少しでも縄張りのニオイがつきます。猫トイレと猫砂も、あえて新しいものを買わず、これまで使っていたものを持参しましょう。このほか、猫用ベッドや爪とぎなど、使い慣れたグッズを設置して、猫の安心感を高めてあげましょう。

また新しい家で、猫が隠れてしまうことがあります。そんなときには、無理に慣れさせようとするのは逆効果。強制的に引っぱり出さず、猫のペースにまかせてみましょう。

4.マイクロチップの住所変更

【マイクロチップのチェック】89852743

愛猫にマイクロチップを用いている場合は、登録内容を必ず変更しましょう。登録者が現在の飼い主さんと同一である場合は、「データ登録完了通知書」のハガキや、控えが手元にあるはず。それらがなくても、飼育者として登録されている運転免許証があれば、登録変更手続きが可能となります。

登録情報の変更手続きは、Webからのオンライン作業や、メール、郵送、FAXなどがあります。

引っ越し以降に、もし猫が行方不明になってしまっても、マイクロチップの登録情報をきちんと更新していれば、身元を確定することができます。引っ越し時は、住民票や水道ガスなど、たくさんの手続きに追われますが、万一の場合に備えて、マイクロチップの登録情報変更をお忘れなく。

まとめ

引っ越しや新しい環境での生活は、人間でも疲れますが、猫の精神疲労はそれ以上です。

もし、猫がいつもよりも毛づくろいをする回数が増えたり、お気に入りのオモチャでも遊ばなかったりしたら、それはストレス過多なサイン。

愛猫が1日でも早く新居に慣れてリラックスできるよう、飼い主さんはなるべく気をつかってあげましょう。

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