出席数ゼロ→新成人自ら日程調整 延期の成人式に4人集まる 青森・西目屋村

小学校担任の庭田校長(右)、中学校担任の石井教諭(左)に囲まれ、そろいのポーズで記念撮影する新成人4人

 青森県西目屋村は23日、村中央公民館で成人式を行った。当初8月14日に行う予定だったが、新成人全員が集まることができなかったため、開催を約1カ月延期していた。新成人6人のうち、出席した4人が大人としての決意を新たにした。

 同村の成人式は全員20歳に達した学年が対象で、ほかの自治体よりも1年遅れになるのが特徴。例年お盆に合わせて8月14日に日程を固定していたが、出席数がゼロだったため、新成人同士で集合できる日取りを決め、村が了承した。

 式では、4人が西目屋小に通っていた時に担任だった庭田瑞穂・同小校長と、東目屋中(弘前市)の担任だった石井直子・尾上中教諭が出席。卒業文集や当時の写真をスクリーンに映し出して紹介し、照れくさそうな笑顔の4人との思い出話に花を咲かせた。

 庭田校長は「笑顔を忘れず、一歩一歩進んで」、石井教諭は「無理しすぎず、自分の心とゆっくり向き合って頑張って」とそれぞれエールを送り、6人で「ビリーブ」を合唱した。

 桑田蓮さん(20)は「式を通じて成人になったと実感した。これからも成長していきたい」と決意。竹内寿野さん(21)は「中身はみんな変わっていなくて安心した。大好きな仲間と会えてうれしい」と声を弾ませた。

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