チアゴ・シウヴァがキャプテンマークを巻かない理由をポチェッティーノ監督が語る

写真:ポチェッティーノ監督は39歳のチアゴ・シウヴァを「腕章を必要としない存在」と語る ©Getty Images

チェルシーのマウリシオ・ポチェッティーノ監督が、今シーズンのチームにおいて元ブラジル代表DFチアゴ・シウヴァがキャプテンを務めていない理由を語った。イギリスのウェブメディア『フットボール・ロンドン』が報じている。

ポチェッティーノ監督はイングランド代表DFリース・ジェームズをキャプテンに任命し、開幕節では彼が腕章を巻いたが、この試合で負傷し長期離脱となったことを受け、以降の試合ではイングランド代表DFベン・チルウェルが腕章を巻いていた。

第2節ウェストハム戦ではチルウェルがキャプテンとして先発し、61分に途中交代する際にはチアゴ・シウヴァに腕章を渡したが、チアゴ・シウヴァはそれを着用せず、アルゼンチン代表MFエンソ・フェルナンデスに手渡した。さらにチルウェルとギャラガーが不在だった第5節ボーンマス戦では、イングランド代表MFコナー・ギャラガーが腕章を巻いて先発出場。これらの事実により、チアゴ・シウヴァがキャプテンや副キャプテンの序列の中に入っていないことが明らかになった。

ポチェッティーノ監督がこの件について語った9月22日はチアゴ・シウヴァの39歳の誕生日。指揮官はそのことを踏まえつつ次のように説明した。

「私がリースを任命したのは、彼が完璧なキャプテンだと思ったからだ。また、チリー(チルウェル)は経験豊富なイングランド人選手という側面がある。今日が39歳の誕生日であるチアゴは、腕章を必要としない経験豊富なプレーヤーであり、クラブが現在から未来にかけて大きなものを構築していくために重要な存在となっている。腕章を巻くだけがキャプテンではない」

また、ウェストハム戦でチアゴ・シウヴァがエンソ・フェルナンデスに腕章を渡したことについてはこのように語っている。

「チアゴからエンソに渡したものだが、はっきり言って、エンソはまだ英語で苦労している。キャプテンはレフェリーとコミュニケーションを取る必要があるということを考えると、コナーはその仕事を完璧にこなせるし、私としてはエンソよりもコナーのほうが望ましいと思う。エンソはまだキャプテンになる準備ができていないと思う。彼の性格や実績がどうという問題ではなく、多くの人間と適切にコミュニケーションを取らなければならないという部分において、彼はまだキャプテンにふさわしくないというのが私の考えだ」

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