壬生で初の野外音楽会 木漏れ日差し込む並木道ステージに 道の駅活用の一環

ケヤキ並木で開かれた「欅のこもれび音楽会」

 【壬生】町は24日、道の駅みぶ内にある町総合公園のケヤキ並木で初めての野外音楽会「欅(けやき)のこもれび音楽会」を開いた。

 日本一の広さを誇る道の駅の活用の一環。美しい並木道で野外コンサートを楽しんでほしいと、町が初めて企画した。

 初秋の木漏れ日が並木道に差し込む中、県内の高校生や大学生でつくる「アミティエ フルート アンサンブル “ジュネス”」の6人が「ハレルヤ」や「となりのトトロメドレー」など計6曲を演奏した。

 さわやかな風に乗ったフルートの調べに引き寄せられるように徐々に聴衆が増え、立ち見を含めて約300人が優しい音色に酔いしれた。

 “ジュネス”のメンバーの宇都宮大共同教育学部音楽専攻2年田中愛大(たなかまなと)さん(20)は「自然や並木道の雰囲気に合った曲を準備した。秋らしい場所で心地よく演奏できた」と話した。

 宇都宮市南町から訪れた無職宮田栄作(みやたえいさく)さん(80)は「自然と一体になり、音楽を楽しめてぜいたくな時間だった。とても良い場所だと感じたので、また来たい」と笑顔を見せた。

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