三菱ケミカルが半導体材料工場 福岡県内軸に立地検討

 三菱ケミカルグループが先端半導体の材料をつくる新工場建設を検討していることが24日分かった。今後、福岡県内の事業所を軸に立地を詰める。九州では半導体世界大手の台湾積体電路製造(TSMC)が熊本県に進出し、供給網の拡充機運が高まる。三菱ケミカルは積極的な投資を通じ、半導体関連事業を強化する構えだ。

 半導体の回路形成に用いる薬剤「フォトレジスト」用の素材で、現状は神奈川県内の工場で生産する。スマートフォンやパソコン向け半導体は微細化が進み、製造の難易度が増す中、顧客の高い要求に応えられる素材として需要拡大を見込む。

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