【台湾】三井物産、洋上風力「海龍」に2600億円拠出[公益]

三井物産は22日、台湾の彰化県沖で建設計画が進められている洋上風力発電所「海龍」に関し、事業パートナーであるカナダのノースランドパワー(NPI)と共に最終投資決断を行ったと発表した。総事業費は約9,600億円で、うち約2,600億円を三井物産が拠出する。

三井物産によると、総事業費のうち約5,400億円はプロジェクトファイナンスで調達する。三井物産が拠出する予定の約2,600億円の内訳は、投融資が約1,700億円、保証が約900億円となっている。

海龍の事業体である海龍離岸風電計画(海龍計画)は22日、1,180億台湾元(約5,430億円)のプロジェクトファイナンス契約を締結。海龍計画によると、洋上風力発電のプロジェクトファイナンスとしては過去最大規模。域内外の銀行16行が参画するという。

三井物産によると、同事業では彰化県沖45~70キロメートルの洋上に大型風力タービン73基を建設し、25年末以降に順次運営と売電を行う計画。発電所は3区画で構成され、うち一つは20年間の長期売電契約を通じて台湾電力に、二つは30年間の長期売電契約を通じて台湾民間の電力需要家にそれぞれ売電を行う。

海龍計画のウェブサイトによると、「海龍2」と「海龍3」の開発も計画されており、総出力は1,044メガワットとなる見通し。

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