「くんち料理」はどんな味? ドジョウ汁やザクロなます… 長崎の子どもたちが舌鼓 

小豆ご飯やドジョウ汁を味わう参加者=長崎市、八幡町公民館

 長崎くんち(10月7~9日)の時期にどこの家庭でも作っていたという「くんち料理」を再現して味わう体験会が24日、長崎県長崎市八幡町の同町公民館であった。
 人づくり、町づくりを目的に1999年から同町青年団(小﨑亮平団長、35人)が主催し、4年ぶり18回目。町民のほか、諏訪神社の宮司や子どもたちが通う市立伊良林小、諏訪小の校長らを招いた。
 メニューは▽ドジョウ汁▽ザクロなます▽煮しめ▽十六寸豆▽小豆ご飯▽甘酒▽栗ようかん。2日前から甘酒を仕込み、前日には子どもたちも一緒に山に入り、くんちの装飾に欠かせない、実がとがった「とんご柿」やイガグリを調達。当日は主婦らが地域の風習や調理法を学び合い、約100食を用意した。

出来上がったくんち料理。後ろには、くんちの定番「とんご柿」、イガグリ、桃まんじゅうも飾った=八幡町公民館

 ザクロの実を取り出す手伝いをした伊良林小2年の小峯暖葵(はるあ)さん(7)は「ドジョウは苦手な味。小豆ご飯がおいしかった」と話した。
 来年は踊町を務める同町。ハトが飛び立つ「弓矢八幡祝い船」と剣舞、山伏道中を奉納する。小﨑団長(42)は「町一丸となって盛り上げていきたい。根曳(ねびき)メンバーも募集中」とPRした。

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