全力の演奏にファン熱狂 いしがきフェス、4年ぶり完全復活

聴衆を熱狂させるKen Yokoyama。盛岡や東日本大震災と関連する曲も披露した=24日、盛岡市・岩手公園

 市街地に音楽があふれる大型イベント「いしがきミュージックフェスティバル」(実行委主催)は24日、盛岡市中心部で開かれた。4年ぶりの通常開催で、市内10ステージを巡る方式が復活。アーティストの全力の演奏にファンは手を上げて応え、音に満たされる喜びを分かち合った。

 秋晴れの下、同市内丸の岩手公園を主会場にJR盛岡駅前や肴町商店街などで展開。Ken Yokoyama、The BONEZなど県内外で活躍するアーティスト計96組が出演し、延べ約8万人(主催者発表、速報値)が来場した。

 Ken Yokoyamaは10回連続出演した2019年以来のパフォーマンス。横山健さんは岩手日報社の取材に「見慣れているような、4年ぶりで新鮮なような不思議な感覚」と振り返った。東日本大震災後の思いを込めた曲も披露。最近は演奏機会が減っていた曲だったが「震災は忘れている人、忘れたい人、一人一人感じ方は違う。それでも演者として、久しぶりにいしがきのステージでやりたかった」と語った。

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