秋は肌も内臓もカラカラに!?「秋の乾燥」から体を守る3つの方法

季節の変わり目、肌の乾燥が気になり始めたあなたへ。実は、肌の乾燥対策は外側からのケアだけでは十分ではありません。肌の表面だけでなく、からだの内側も乾燥しています。

栄養バランスのいい食事や漢方薬などで内側からしっかりケアし、外側のスキンケアと合わせて、この秋、乾燥知らずの美肌を手に入れましょう。

夏にダメージを受けた肌のトラブル

夏の紫外線は肌に深刻なダメージを与えます。夏に受けた紫外線による肌へのダメージは、肌のメラニン色素の生成を促進します。この蓄積されたメラニンによってシミやそばかすが増えるのです。

また、コラーゲンやエラスチンの劣化を引き起こし、肌の弾力を低下させることで、肌のしわやたるみが進みます。肌の赤みや炎症などの肌トラブルがあらわれることも。さらに、紫外線の影響で肌の水分が失われると、皮膚の表面がゴワつくことがあり、肌質が悪くなります。

紫外線は肌の老化を促進することも知られており、とくに強い紫外線を受けると、肌の老化が早まります。加齢による肌の老化は避けられないものですが、紫外線による光老化は別問題。紫外線を浴びる時間と強さに比例して肌に変化があらわれるので、とくに注意が必要なのです。

秋は内臓も乾燥する!?

夏の紫外線ダメージから回復する間もなく、秋の乾燥が始まると、肌の乾燥やゴワつきが進行しやすくなります。シミやたるみなどの症状が悪化することも多く、肌のバリア機能の低下により、乾燥がさらに進行する恐れがあります。

しかし、秋の乾燥は肌だけでなく、体内の内臓にも影響を及ぼします。秋に入ると空気の乾燥により、喉の渇きや咳、内臓の乾燥が引き起こす消化器系の不調など、健康上の問題を引き起こすのです。

身体のバリア機能を修復!おすすめの乾燥対策3つ

秋の乾燥から体を守るためには、身体のバリア機能を修復し、適切な対策を取ることが重要です。ここからは、乾燥対策に効果的な方法を3つご紹介します。

1. 紫外線対策

紫外線は肌の乾燥を進行させる原因となります。夏に続き、秋も日焼け止めや帽子、サングラスなどを活用して、紫外線対策を続けましょう。

2. 基本のスキンケアの見直し

美肌に効果的な成分として、ヒアルロン酸やセラミドなどの保湿成分があります。これらは肌の水分を保ち、乾燥から肌を守る役割を果たします。スキンケア商品を選ぶ際には、ヒアルロン酸やセラミドなどの成分が含まれているものを選ぶといいでしょう。

3. 食べ物から重要な栄養素を摂る

乾燥に重要な栄養素として、ビタミンAやタンパク質が挙げられます。ビタミンAは肌の新陳代謝を促進し、タンパク質は肌の弾力を保つ役割があります。ビタミンAを多く含む人参やほうれん草、タンパク質である鶏肉や魚などの栄養素が豊富に含まれる食材を摂取することで、内側からの乾燥対策が可能です。

外側からのケアだけでなく、食事などの生活習慣にも注意を払い、内側からのケアも心がけましょう。

乾燥対策には漢方もおすすめ!

秋の乾燥は肌だけでなく、内臓にも影響を及ぼします。そこで、からだの内側から働きかける漢方薬の活用がおすすめです。

漢方薬は体質を根本から改善するため、乾燥肌や肌荒れなどの症状が出にくいからだへと導くことが期待されます。毎日飲むだけで食事改善よりも簡単に取り入れることができるため、忙しい現代人にもピッタリです。

乾燥対策には、以下のような働きをもつ漢方薬を選びます。

・血行をよくして栄養をからだ全体に届ける
・水分バランスを整え、肌のうるおいを保つ
・胃腸の働きをよくして必要な栄養をつくる

以下では、秋の乾燥対策におすすめの漢方薬を2種類紹介します。

六味丸(ろくみがん)

うるおいを補う代表的な漢方薬です。尿量を調整して水分代謝を整えるため、むくみの軽減などに使われます。

桂枝茯苓丸料加薏苡仁(けいしぶくりょうがんかよくいにん)

肌荒れや肌のキメが気になる方におすすめです。栄養や水分のめぐりをよくして、肌荒れを改善します。

漢方薬は自然の成分から作られていて、副作用が少ないという利点があります。しかし、その効果を発揮するためには、自分の体質に合うものを選ぶ必要があります。漢方薬を選ぶ際には、漢方の専門である医師や薬剤師に相談することが重要です。

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秋の乾燥対策は、外側からのスキンケアだけでなく、内側からの乾燥対策として食事や生活習慣の改善も重要です。

この記事を読んで、秋に起こる乾燥の原因を知り、肌や体内の乾燥対策を実践してみてください。おすすめの対処法で、うるおい肌を手に入れましょう。

<この記事を書いた人>

あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師
碇 純子(いかり すみこ)

薬剤師・元漢方薬生薬認定薬剤師 / 修士(薬学) / 博士(理学)
神戸薬科大学大学院薬学研究科、大阪大学大学院生命機能研究科を修了し、漢方薬の作用機序を科学的に解明するため、大阪大学で博士研究員として従事。現在は細胞生物学と漢方薬の知識と経験を活かして、漢方薬製剤の研究開発を行う。

世界中の人々に漢方薬で健康になってもらいたいという想いからオンラインAI漢方「あんしん漢方」で情報発信を行っている。

(ハピママ*/ あんしん漢方)

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