青森県内10市の魅力存分に 「大祭典」閉幕、来年は黒石市開催

おしまこ流し踊り(むつ市)を披露する踊り手たち。後方では弘前ねぷたが練り歩いた=24日午後2時ごろ、平川市

 青森県内10市の祭りと食を一堂に集めた「あおもり10市(とし)大祭典」が24日、平川市で2日間の日程を終えた。秋晴れに恵まれた最終日、メイン会場周辺は大いににぎわい、観客たちは各市の魅力を存分に味わった。

 パレードは午後1時前にスタート。23日夜と同じく平川ねぷたが先陣を切り、各市の祭りが続くと、沿道の観客は参加者と一緒になって大盛り上がり。明かりがともった夜とはひと味違ったねぶたやねぷたなどを楽しんでいた。メイン会場のイオンタウン平賀では、ご当地グルメを提供するブースや山車を展示する小屋に人だかりができた。

 弘前市の齊藤良朗さん(73)は「三社大祭を見たくて来た。市外の祭りを見る機会は少ないので最高」と満足そうに話した。

 フィナーレでは長尾忠行平川市長が「天候にも恵まれ無事終わることができた」とあいさつした上で、来年の開催地を「黒石市」と発表。髙樋憲黒石市長は「来年で10市回ることになる。黒石は藩政時代からの古い街並みがあり、こぢんまりしている。それに合った大祭典を行い、皆さんをもてなしたい」と意気込みを語った。

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