心肺停止…道で倒れた人、救ったAEDさらに普及へ 創業60年の産経商事が貢献 AED大使・蝶野正洋さんも啓発

産経商事の藤田憲一本部長(右から2人目)からAEDの寄贈を受けたアヴェントゥーラ川口の長岡修理事長(同4人目)。中央は蝶野正洋さん=川口市の青木町運動公園競技場

 埼玉県内でパチンコ店を展開する産経商事(本社・川口市)は、川口市で関東サッカー2部リーグに所属するアヴェントゥーラ川口に自動体外式除細動器(AED)とフットサルボールを寄贈した。プロレスラーでAED大使を務める蝶野正洋さんらによるトークショーも行われた。

 産経商事は日本AED財団の賛助会員で普及活動にも協力している。2年前、同社員が市内の駅前で心肺停止した人をAEDを使って救助したこともあり、創業60周年記念事業の一環で寄贈を決めた。

 同社の藤田憲一取締役営業本部長は「地元川口で今後も地域貢献活動を通じて交流を深めていきたい」とあいさつ。アヴェントゥーラ川口の長岡修理事長は「AEDのおかげで安心してスポーツができる」と謝辞を述べた。

 寄贈式後には60歳の誕生日を迎えた蝶野さんが登場。サッカー少年だった当時のエピソードやプロレス人生、AED救急救命の啓発など自身の活動を語り、「救急車が到着するまでにAEDで命を救ってほしい。操作方法は分かりやすいので実践して」と呼びかけた。

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