香港は世界人材ランキングで16位

特区政府は近年「人材の獲得」に力を入れているが、競争相手のシンガポールには後れを取っているようだ。9月22日付香港各紙によると、スイスの国際経営開発研究所(IMD)が発表した「2023年世界人材レポート」で、人材のスキルや競争力のランキングで香港は世界64カ国・地域中16位、アジアでは2位となった。上位3位は、スイスが引き続きトップ、ルクセンブルクが5つ順位を上げて2位、アイスランド、ベルギー、オランダが3位から5位を占めている。上位10カ国・地域のうち、欧州以外はシンガポールのみで、残り9カ国は欧州諸国となっている。同報告書は64カ国・地域の世界的な人材競争パターンを、主な基準として「人材への投資と育成」「人材の誘致と維持」「人材の準備」の3つの側面から調査。 シンガポールのランキングは昨年より4ランク向上し、世界トップ10に入った。香港は昨年より順位を2つ落として16位となった。上記3つの評価分野のうち、シンガポールは「投資と開発」分野で前年より4ランクダウンの31位、香港は昨年より2ランクダウンの15位となっており、主な不振項目は公教育支出である。「魅力度」では、シンガポールが1つ下がって14位、香港が32位となったが、主な欠点は生活費の高さと頭脳流出だ。香港は「人材の育成」において最も優れた成績を収め、世界第6 位にランクされたが、主に労働力のマイナス成長により、前年比で3位順位を下げた。

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