中文大学にスタートアップ支援企業

香港の大学はイノベーション科学技術の開発を積極的に推進しており、香港中文大学(CUHK)は9月21日、「中大創新(CUHKイノベーション)」の設立を発表した。22日付香港各紙によると、CUHKイノベーションは発展の可能性のあるCUHKのスタートアップ企業に初期段階の資金、専門知識、つながりを提供し、大学の発展を支援するため、地元企業8社と協定を締結した。21日のCUHKイノベーションデーでは、卒業生、教師、学生からなる40社以上のスタートアップ企業が研究開発の成果を共有し、一部の学生は人工知能(AI)を開発し、中学の模擬試験問題を生成するために利用した。新たに設立された「CUHKイノベーション」は、ベンチャーキャピタルの専門家やファミリーオフィスなどと協力して、大学発ベンチャーの資金調達を支援し、専門知識と人脈を提供するための共同投資プラットフォームを設立し、地元企業8社と協力覚書を締結した。CUHKイノベーションの取締役会長であり、CUHK理事会の副主席でもある陳徳霖氏は、この支援は「初期段階の運転資金だけではない」と強調し、強力な人的ネットワークや業界の専門知識と結びついたものであると述べた。特区政府創新科技署の李国●・署長は、同大学がキャンパス内でのスタートアップ企業の育成を積極的に推進しており、過去10年間で76社のスタートアップ企業に約6800万ドルの研究開発資金を提供したと指摘した。21日のイノベーションデーでは、CUHKの卒業生、教師、学生によって設立された40社以上のスタートアップ企業が、教育技術、生物医学、物流などの分野にわたる科学研究成果を披露した。【●=林にさんづくり】

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