息子殺害の母親に懲役8年求刑/岡山地裁公判【岡山】

岡山県和気町で去年6月、障害のある8歳の息子を殺害したとして殺人の罪に問われている母親の裁判員裁判で、検察側は9月25日、懲役8年を求刑しました。
殺人の罪に問われているのは、岡山県和気町のパート従業員藤井典子被告(36)です。
藤井被告は昨年6月、町内に止めた車の中で、重い知的障害のある8歳の息子の首をタオルで絞めて殺害したとされています。藤井被告は起訴内容を認めており、犯行当時の責任能力が争点となっています。
この日の論告求刑公判で検察側は、夫が繰り返す理不尽な言動を酌むべき事情としながらも、無理心中を図った思考過程にうつ病などの影響は認められず、犯行時、息子に対して「ごめんね」と語り続けるなど違法性を認識していたとして、懲役8年を求刑しました。
一方弁護側は、被告は犯行時、極度の心理的ストレスなどの影響で心神耗弱状態だったとして、執行猶予をつけるべきと主張しました。
判決は10月3日に言い渡されます。

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