CMソングで話題 シンガー・ソングライターXinUが音楽フェスに初挑戦「外で歌うのも初めて」 

この夏、牛丼チェーン店『すき家』のTVCMソングで話題となった注目のシンガー・ソングライターXinU(シンユウ)に単独インタビュー!
XinUの魅力は、透明感がありながらもスモーキーなそのボイス。自然体でありながらも今を切りとる日本語の歌詞。そしてR&B、ジャズ、ヒップホップ、フォークロアを飲み込む新たなサウンドが、ボーダレスに音楽の未来を切り開いていく。2021年10月『ココカラ』をリリース。今年でデビュー2周年を迎える。

■10枚目の最新シングル「とけてゆく」

――XinU自らが作詞作曲した『とけていく』はどんなきっかけで生まれた曲ですか?今年の5月くらいに、とびっきり夏っぽい曲を作りたいと思ったのがきっかけです。いつもはギターとピアノで作曲をするんですが、今回は「タッタッタッタ」と自分がアカペラで口ずさんで進行を作ってから、作曲しました。

――『とけていく』の詞は、ポップで軽快な曲調とのギャップを感じます。
曲は夏を意識して、かなりさわやかで、「前に歩いていく」イメージで作りました。でも、歌詞も前向きにしちゃうと、どこまでも前向きになってしまう。XinUらしさがないかもって思って・・・こういう曲こそ、せつない方向に振りたいと思って作詞しました。

他人との壁や関係性がとけていくっていうか。例えば、友達が家族みたいになったなぁとか、壁がなくなる瞬間があるじゃないですか?逆に、急に壁が出来たりとか、そんな人間関係がおもしろいなぁって思って、いろんな意味で関係性が「とけていく」っていうのを描きました。

――『とけてゆく』がこの夏の猛暑とリンクした感じでしたね。石原さとみさんが出演した『すき家』のCMにも起用されました。
あのCMのおかげで、SNSのコメント欄に「CMで聞いて誰だろうって思って、やっとたどりついた」とか「あなただったんですね」とか、新たに私の事を知ってくれた方のコメントがあってうれしかったです。

■デビューのきっかけはSNS

――音楽をはじめた原点は?
3歳の時に、叔母のピアノ教室で習い始めたのが音楽との出会いでした。
テレビや映画の曲を耳コピするのが好きで、それにハモリを入れたりしていました。子供の頃からハーモニーをつくるのが好きだったなと。おばあちゃんのカセットテープにボイス・パーカッションとか吹き込んだりもしていました。

高校で合唱部、大学ではアカペラサークルに入りました。群馬のジャズバーで、アルバイトしていた時に、バーのママが「あなた歌ってんなら、歌っちゃいなよ!」みたいなノリで、人前でジャズとかを歌うようになったんです(笑)

――プロとしてデビューしたきっかけを教えてください。
私がアカペラで歌う動画をツイッターにアップしていたんです。デビューしたかったとかじゃなくて、ただ歌うのが好きでアップしていたんですよ。ある日「赤とんぼ」を歌う動画が拡散されて、偶然プロデューサーの松下昇平さんの目に留まって。それがデビューのきっかけなんです。松下さんから連絡が来て、会いましょうとなったら、家がめっちゃ近かったんですよ(笑)。それがデビューのきっかけです。

――XinUという名前について教えてください。
最初に日本語だけで歌詞書いて、アジアから世界に発信して行こうと決めたんです。それで、アジア人っぽい名前がいいなと思って、中国や台湾に、Xから始まる名前の方がいらして、シンユーって響きも良かったので。XinUは、アナタ(U)の中に(in)想いをクロス(X)すると意味でもあります。私の名前ではあるのですが、ミュージック・コレクティブ(音楽集団)的な意味でもあります。

――スモーキーボイスが素敵ですが、歌う時に意識している点はありますか?
いつも、しゃべっている感じで歌いたいと思っています。力まないっていうか。

――ナレーションの仕事もしていますね。
以前から、宅配便とかシャンプーとかのCMでナレーションの仕事をしています。ナレーションの仕事が大好きなんです(笑)。 普通の女の子っぽい声って言われることが多いです。

――どんな風に作詞作曲をしていますか?
「曲を作ろうって」となると、夜中に一気に作ることが多いですね。先日、寝る前に「これだ!これだ!」となって、すごく眠たかったんですけど、パソコンつないで真夜中に書きました(笑)。思いついた言葉をメモしたりはしています。

――ファンの方からの印象的なメッセージはありますか?結構多いのは「ずっと聞いていられます」って言葉なんです。「疲れて音楽が聴けなくなったけど、XinUの音楽なら聴ける」とか「癒されています」って言われるのが、すごくうれしいですね。

――初めて音楽フェスに出演するんですね?横須賀の浦賀レンガドックで行われる音楽フェスに出ます。私とギターとパーカッションという3人で、シンプルな編成なんですけど、一人一人がもっている音を大事にして演奏したいです。船のドックという大きな場所で、しかも外で歌うのも初めてなので、圧倒されそうですけど、頑張ります。フェスは他のアーティストのファンの方もいますから、1人でも多くの方が私たちの音楽を好きになっていただければうれしいです。

■MEGURU PROJECT 2023 浦賀パワー!フェスティバル

音楽フェス『プレミアム・ステージpowered by Billboard Live』は、浦賀レンガドック特設ステージで行われる。(有料)

9月30日(土)出演:SPECIAL OTHERS GENTLE FOREST JAZZ BAND 守新治トリオ
10月1日(日)出演:ALI BENI XinU

開催場所の浦賀レンガドック周辺(横須賀市)は、最寄駅の京浜急行の浦賀駅から徒歩10分。

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MEGURU Project 2023

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