あきれた自衛官、警察署で「口座が凍結された」と相談…逮捕 だまされた女性の現金、自分の口座に送金し凍結されていた 朝霞駐屯地、懲戒免職に

陸上自衛隊・朝霞駐屯地

 他人名義のキャッシュカードを使用して自分名義の口座に送金した現金を盗んだとして、陸上自衛隊朝霞駐屯地の自衛官が逮捕された事件で、同駐屯地は19日、同駐屯地の東部方面音楽隊所属の3等陸曹(33)を懲戒免職処分にしたと発表した。

 埼玉県警と同駐屯地によると、3等陸曹は氏名不詳者らと共謀し、昨年8月15日午前、東京都新宿区のコンビニエンスストアのATMで、不正に入手した東京都の女性=当時(79)=名義のキャッシュカードを使用し、現金100万円を自分名義の口座に送金した上、同区内のATMで引き出した。

 自身の口座を特殊詐欺事件に使用したことから、口座を凍結された同3等陸曹が同年8月、朝霞署に相談したため、3等陸曹の犯行が発覚。同署は今年6月8日、電子計算機使用詐欺と窃盗容疑で、3等陸曹を逮捕した。動機について、3等陸曹は「借財により金銭に窮していた」と話しているという。

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