ステロイド、誤って11倍処方 モルヒネは2倍、山口の県立病院

山口県立総合医療センター=25日午前、山口県防府市

 山口県立総合医療センター(防府市)は25日、肺がんの男性=当時(61)=に1月、誤ってステロイドを予定の11倍処方し、その後モルヒネも予定の2倍の量を誤投与したと発表した。男性はモルヒネが投与された2日後に死亡したが、センターは誤処方などと死因との関係はないとしている。

 センターによると、入院していた男性が自宅療養を希望し、1月に退院。呼吸困難緩和のためのステロイドを1日1錠とするところ、誤って1日11錠処方し、男性は10日間服用。男性が体調を崩し再入院した際に誤処方が発覚し、センターは男性と家族に謝罪した。再入院後の2月にもモルヒネを2倍誤投与。2日後に男性は死亡した。

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