ヤフー、記事の対価を引き上げか ニュース契約で見直し表明

ニュース配信サイト「ヤフーニュース」を映すスマートフォンの画面

 ニュース配信サイト「ヤフーニュース」を運営するIT大手ヤフーは25日、記事を配信するメディアとの契約内容の見直しを検討すると発表した。記事の対価(許諾料)の引き上げにつながる可能性がある。メディアとの関係を巡り公正取引委員会の報告書で「優越的地位にある可能性」を指摘されたことを踏まえた措置。

 国内ニュースポータルサイト最大手のヤフーが契約見直しの意向を表明したことで、LINE(ライン)など他のニュースサイトに同様の動きが広がる可能性がある。

 ヤフーは「オンラインでのニュース配信市場のさらなる発展に向け、報告書の考え方を踏まえ真摯に取り組む必要がある」と説明した。提携メディアに対して記事の読まれ方などのデータ開示や問い合わせ対応を強化する方針も示した。ヤフーニュースでは閲覧数当たりの対価の根拠が不明確といった声が上がっていた。

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