【カンボジア】新首相が国連総会で演説、中立外交を強調[政治]

カンボジアのフン・マネット首相は23日、ニューヨークの国連本部で開催された第78回国連総会で一般討論演説を行い、国益の保護と各国との友好重視、外交中立主義などを全世界に訴えた。クメール・タイムズ(電子版)など25日に伝えた。

フン・マネット首相は一般討論演説で、カンボジアは国連憲章の原則を順守し、法の支配に基づいて国益を保護するとともに、友好国との関係強化に努めると発言。さらに、いかなる武力の威嚇や内政干渉、独立国に対する侵略に反対するとともに、外交では独立・中立政策を堅持していくと述べた。

フン・マネット首相は、この基本方針に従い、カンボジア国内での外国勢力による軍事基地建設を含め、外国の利益につながる自国領土の使用をいっさい認めないと強調した。

フン・マネット首相は20日に米国を訪問した。国連総会で演説した翌日にはニューヨークで北米に住む約2,500人のカンボジア国民と会談。あらためて外国との友好関係の重要性を強調した上で、首相就任に関してはロシアとウクライナを含む49カ国・地域の首脳から祝辞を受け取ったことを明らかにした。

© 株式会社NNA