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栃木県足利市昌平町の史跡足利学校前の石畳通りに、食べ物や雑貨の販売店が集結する「門前マルシェ」が、次回10月1日の開催で10回目を迎える。まちなかのにぎわいの創出などを目的に年2回、春と秋に開催し、交流人口の増加を図ってきた。今回は家富町の鑁阿(ばんな)寺を会場とした「境内マルシェ」も同時に初開催し、足利のさらなる魅力発信や回遊性の向上を目指す。
「門前マルシェ」は市などでつくる実行委員会が主催し、東京都で骨董(こっとう)市を手がけるなどしていた移住者の塩見和彦(しおみかずひこ)さん(63)=名草上町=がプロデュースしている。2018年3月にスタートし、19年からは、近隣農家らが野菜の販売や料理を提供する「ファーマーズテーブル」も同時開催している。
塩見さんは「市民にとって誇りになるようなマルシェにしたい」と、市外の事業者を中心に出店交渉を行ってきた。回を重ねるごとに来場者は増え、前回は約8700人が訪れた。
今回「門前マルシェ」には約30店、「ファーマーズテーブル」には約10店が出店予定。節目を記念し、同学校前を南北に延びる学校様通りに初めて、飲食を楽しめる長テーブルが並べられる。
また初開催の「境内マルシェ」は、市内約30の人気店が出店。ステージで行われるギター演奏を楽しみながら買い物を満喫できる。実行委員会の担当者は「非日常の空間を楽しみに、多くの人に来てほしい」と来場を呼びかけている。
午前11時~午後4時。荒天時は中止の可能性あり。(問)同実行委員会(市観光まちづくり課)0284.20.2264。