茨城県大子町槙野地の旧小学校を活用した「大子おやき学校」の校庭に天然芝が整備され、開設したキャンプ場が人気を集めている。山々に囲まれた静かな環境で、趣のある木造校舎を背景に、一味違うキャンプが楽しめるのが魅力だ。
1人から少人数でキャンプが楽しめる「ソロキャンプフィールド」として、今月から宿泊客の受け入れを始めた。
校庭でキャンプ体験をしながら、校舎内で昼間営業しているおやき作り体験や、カフェ内で昔ながらの学校給食メニューも味わえる。また、町内4カ所の温泉施設が優待料金で利用できる特典がある。
茨城デスティネーションキャンペーン(DC)の企画の一環で、17日には特別イベント第1弾「夜間授業 音楽の時間~ピアノ弾き語りライブ」が開かれた。懐かしい教室の雰囲気を残したままのカフェで、同町出身のシンガーソングライター、益子里菜さんの歌声に耳を傾けながら、キャンプ利用者らは飲食などを楽しんだ。
福島県須賀川市の安藤健一さん(53)、リカさん(48)夫妻は、前夜から宿泊し、昼間はレンタサイクルを利用して八溝山まで往復36キロの自転車旅を満喫。2人は「静かな環境がとてもすてきで、きれいな芝生にテントを張り、のんびりできるのが最高」と話した。
今後の「夜間授業」企画は、10月21日に地元飲食店によるリンゴを使用したカフェメニューの提供をはじめ、11月25日にはおやきとワインのペアリングイベント、12月16日に双子座流星群を見る星空鑑賞会が予定されている。
キャンプ場営業は12月25日まで、金曜-月曜日が利用日。問い合わせは大子おやき学校(電)0295(78)0500。