中国本土への日本食材密輸を摘発

税関は9月22日、長洲島の海上警備中に漁船を拿捕し、中国本土への海上密輸事件を摘発した。24日付香港各紙によると、税関は男6人を逮捕したほか、ロブスター、冷蔵魚介類、牛もつなど日本から密輸された食材250箱を押収した。市場価値は400万ドル。 日本は8月24日から福島原発の廃水海洋放出を開始し、中国税関総署は同日、日本産の水産物の輸入を即時停止すると発表した。税関は何者かが日本の水産物食材を利益目的で本土に密輸していると疑っている。

税関は香港南西部のレーダー監視システムを通じて長洲島の南の海域を航海灯を付けずに航行する不審な漁船を発見。漁船はその後、迂回して水域境界線に向かって航行し、突然水域境界線に向かって向きを変えて香港を離れようとしたところ、最終的に税関が漁船を止め、税関職員が船に乗り込んで捜索した。船長は積荷目録が本土に返送されるロブスターのものであることを職員に見せたが、税関職員は冷凍魚や牛の内臓もあったことを発見し、船内の人々が犯罪を犯したと断定。船長と乗組員5人(26~65歳)は取り調べの後に保釈され、残り2人は関連罪で起訴され、25日に東区裁判法院(地方裁判所)で罪状認否が行われる。

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