バサジィ大分 安定感が増した橋本澪良が、日本代表定着を狙う 【大分県】

バサジィ大分の橋本澪良が、フットサル日本代表候補として国内でのトレーニングキャンプに参加している。橋本は23日の15節・名古屋オーシャンズ戦の翌日に移動し、25日の練習に合流した。今回は20代の若い選手が多く、U-20日本代表としてアジア選手権に出場したことがある橋本は「自分の長所を出し切り、(日本代表に)定着できるようにアピールしたい」と覚悟を口にした。

今季の橋本は、リーグ戦全試合に主力として出場し、フィールドの選手として最も後方に位置するフィクソのポジションで、攻守の起点となっている。屈強な外国人選手や得点力の高い日本人選手と対峙(たいじ)することが多いが、優れた読みと駆け引きで対抗する。狩野新監督は「インテリジェンスがあり、簡単に抜かれないし、ミスが少ない。柔軟性があり、守備だけでなく左右両足でパスを出し、後ろから試合を組み立てることができる」と評価する。

プレーに安定感が増した

首位を走る名古屋との試合では、周囲を動かし、数的有利をつくってボールを奪った。攻撃に転じたときは速攻と遅攻を使い分け、試合をコントロールした。橋本は「攻守のバランスを考え、試合を落ち着かせることができた」と振り返る。試合は互角の勝負を演じるも、2-3で惜敗。「自分たちがボールを持つ時間は多かったが、引いてブロックをつくる相手に対して崩すバリエーションが少なかった」と唇をかんだ。

チームを勝利に導けなかったが、橋本自身のパフォーマンスは良かった。日本代表定着に向けて、コンディションは良い。昨季は大学生ながら特別指定選手登録され、経験を積みFリーグで戦えることを証明した。176cm、68kgと体の線は細いが、的確なコーチングとボールを奪い取る守備力でどんな相手でも互角以上のプレーを見せ、守備の安定感も増した。試合の組み立てに積極的に絡むプレースタイルは、日本代表の木暮賢一郎監督が目指す攻撃的なスタイルに合うはずだ。間もなく23歳の誕生日を迎える若武者は、日本代表に名乗りを上げる。

名古屋戦の敗戦を悔しがる橋本澪良

(柚野真也)

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