茨城県内グルメ、自販機に ラーメン、もつ煮など6品 経営者、つくばに設置

県内の飲食店有志が企画した冷凍自動販売機=つくば市吾妻

店の味を自動販売機でどうぞ-。茨城県内飲食店のメニューを取り扱う冷凍の自販機が同県つくば市内に登場した。茨城のグルメを発信するとともに、コロナ禍で遠のいた客足を取り戻そうと、飲食店の経営者有志でつくる実行委員会が企画した。収益は出品者に還元する仕組み。取り組みを浸透させようと、PRの費用を集めるクラウドファンディング(CF)も始まった。

自販機の名前は「旨(うま)がっぺTSUKUBA」。つくばエクスプレスつくば駅近くにあるつくばセンター広場の一角に置かれている。ラーメンやもつ煮、チャーシュー丼といった6商品をそろえる。いずれも県内の店舗が出品した。保冷バッグも販売し、お土産やテイクアウトでも利用できるとしている。季節ごとに商品は変えていく。

取り組みの発起人で、つくば市のうなぎ専門店「とよ長」のオーナーを務める豊嶋英之さん(47)は「コロナの前ほど店に人が戻っていない。自販機をきっかけに、店に目を向けてもらいたい」と実感を込めた。

出品してくれる店舗や事業者を募り、自販機設置にこぎ着けた。広場は駅に近く、オフィスも多いことから、一定の需要があると判断したという。

ただ、実行委代表の川根せりなさん(26)は「まだまだ認知度が低い」とみる。そのため、CFを活用して広報や広告のための資金を募りたいという。10月19日までCFサイトの「キャンプファイヤー」で受け付ける。3850円から支援可能。商品セットを含む返礼品も用意する。目標額は50万円。自販機への出品者も募集中だ。売り上げを見ながら、自販機の増設も考えていくとしている。

問い合わせは実行委事務局のつくばまちなかデザイン(電)029(869)7229。

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