それ勘違いかも?飼い主が誤解しがちな『犬の仕草』6選!ストレスや不安が原因になっている可能性も

飼い主が誤解しがちな「犬の仕草」

飼い主が普段から目にしている「犬の仕草」ですが、そこに込められた犬の気持ちに関して、実は飼い主側が誤解している場合もあります。

愛犬が喜んでいると思っていたら実はストレスや不安を感じているサインだった…という場合もありますので、勘違いしないように確認しておきましょう。

1.しっぽを振る

飼い主が誤解しがちな犬の仕草には「しっぽを振る」があります。

犬は嬉しい時や喜んでいる時にもしっぽを振ることがありますが、「不安な時」「緊張している時」「警戒している時」にもしっぽを振ります。とくにしっぽを左に大きく振っている時は(嫌だなぁ…)と感じている時です。

耳をヘタリと横に倒してみたり、目を細めて口角を上げてみたり、甘えるような表情に見えることもありますが、愛嬌や愛想笑いで不安な気持ちをごまかしているだけである可能性があります。

2.仰向けになってお腹を見せる

飼い主が誤解しがちな犬の仕草には「仰向けになってお腹を見せる」があります。

犬は甘えたい時やお腹を撫でてほしい時にも仰向けになってお腹を見せることがありますが、「近づいてほしくない時」「怖がっている時」「降参している時」にも仰向けになってお腹を見せます。

体に力が入っていたり、表情が強張っていたり、呼吸が荒くなるなどしている時は、甘えているわけではないかも…と考えてみることも必要だと思います。

3.マウンティングをする

飼い主が誤解しがちな犬の仕草には「マウンティングをする」があります。

犬は発情している時や優位を示したい時にもマウンティングをすることがありますが、「不安な時」「強いストレスを感じている時」「遊んでほしい時にもマウンティングをします。

中型犬や大型犬であると、飼い主や他人が押し倒されたり、怪我をしたりすることがありますので注意しましょう。ただし、叱ったり叩いたりするのはいけません。

4.あくびをする

飼い主が誤解しがちな犬の仕草には「あくびをする」があります。

犬は眠い時やリラックスしている時にもあくびをすることがありますが、「落ち着いてほしい」と考えている時にもあくびをします。

飼い主が愛犬に対してイライラしている時や怒っている時、しきりにあくびをします。家族が喧嘩をしている時、わざと近づいてきてあくびをします。不安や緊張を感じ、相手を落ち着かせるためにあくびをするのです。

5.手(前足)や足の先をカミカミする

飼い主が誤解しがちな犬の仕草には「手(前足)や足の先をカミカミする」があります。

お手入れをしているようにも見えるかもしれません。痒がっているのかと状態を確認してみると、皮膚に問題はないように見えるかもしれません。

犬が手(前足)や足の先をカミカミする仕草は、ストレスのサインです。カミカミすることでストレスを発散させようとしています。ストレスの原因に心当たりはないでしょうか。

カミカミすることが長く続いてしまうと、皮膚が炎症を起こしたり、傷口から細菌に感染したり、重症化してしまうことがあります。

カミカミしている時、大きな声を上げたり叱ったりすると、余計にストレスを与えてしまうのでやめましょう。皮膚の状態を見守り、ストレスの原因を探って取り除いてあげることが必要です。

6.(人の手を)甘噛みをする

飼い主が誤解しがちな犬の仕草には「(人の手を)甘噛みをする」があります。

甘えているんだ、構ってほしいんだ、遊んでほしいんだ、と誤解されがちな仕草です。それほど痛くないからと、甘噛みを許していませんか?

甘えたくて構ってほしくて始めた甘噛みかもしれませんが、人の手を噛むことを許されてしまった犬は、人の手を噛むことが悪いことであることを知らないまま成長してしまいます。

遊んでほしくて甘噛みすることもありますが、興奮した犬が思わず強く噛んでしまうこともあり、もうそれは甘噛みではなくなってしまいます。噛む強さがどれくらいであっても、人の手を噛むことは絶対に許してはいけません。

まとめ

飼い主が誤解しがちな犬の仕草を6つ解説しました。

  • しっぽを振る
  • 仰向けになってお腹を見せる
  • マウンティングをする
  • あくびをする
  • 手や足の先をカミカミする
  • (人の手を)甘噛みをする

一見、かわいい仕草にも、犬のストレスや不安のサインが隠されていることがあります。

どんな時にその仕草をするのか。日頃からよく見られる仕草なのか。同じ仕草でも、犬が伝えようとしている気持ちに違いがあるかもしれません。

愛犬の仕草を目にしたときは、その仕草以外のポイントにも注目したうえで犬の気持ちを読み取ってみましょう。

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