消防署の仮眠室でキャッシュカードや携帯電話盗む、元消防士長に有罪判決

大津地裁

 勤務先の消防署から公用の携帯電話などを盗んだとして窃盗の罪に問われていた滋賀県の湖南広域消防局東消防署の元消防士長の男性被告(33)=懲戒免職=の判決公判が26日、大津地裁であり、大嶋真理子裁判官は懲役2年、執行猶予3年(求刑懲役2年)の判決を言い渡した。

 判決によると、5月18日~23日、同消防署の仮眠室で同僚の運転免許証やキャッシュカードを盗み、コンビニの現金自動預払機(ATM)で現金3千円を引き出したほか、事務室から公用の携帯電話を盗んだ。

 大嶋裁判官は判決理由で、被告はギャンブルにのめり込み借金を重ねた挙げ句、同僚のカードを盗んで現金を引き出したほか、同僚名義で消費者金融から金を借りようと考えて、免許証や公用携帯電話を盗んだと指摘。「上司や同僚の信頼を裏切る悪質な犯行」と非難した。

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