秋の奥入瀬渓流(青森県)、4年ぶりマイカー規制 10月23日から1週間

奥入瀬渓流で4年ぶりにマイカー交通規制を行うことを決めた奥入瀬十和田利活用協議会第1回幹事会

 国、青森県、十和田市、七戸町や民間団体などによる奥入瀬十和田利活用協議会の幹事会(幹事会長・小山田久十和田市長)は26日、同市役所で第1回会合を開き、奥入瀬渓流周辺で今年、4年ぶりにマイカー交通規制を行うことを決めた。期間は10月23~29日。これまでは4日間の規制だったが、1週間の実施は初めて。

 交通規制は2020、21年は新型コロナウイルス感染拡大のため中止。22年は県と国がそれぞれ実施し計1週間規制する予定だったが、迂回(うかい)路となる国道102号七曲区間(子ノ口交差点-青橅山=あおぶなやま=交差点、約6キロ)で豪雨による被害が出たため中止した。

 同協議会事務局によると、同区間で今年5月に確認されていた視線誘導標の破損や路面の割れ目など要対策22カ所は全て対処し、安全を確保。豪雨で崩壊した路肩2カ所も修復した。10月20日までに通行止めが解除され、迂回路として使用可能になるという。

 規制は10月23~27日の平日は午前10時~午後2時。28、29日の土日は午前9時~午後3時。奥入瀬渓流区間(惣辺交差点-子ノ口交差点、約10キロ)で大型車やタクシーなどを除く自動車と、電動キックボードを含む自動二輪を規制。七曲区間では大型車と特定中型車を規制する。

 焼山と休屋に駐車場を設け、両地区を結び渓流沿いを走るシャトルバス(往復フリー1500円、小学生以下無料)を運行。観光バスなどの運行業者に対しては、焼山や休屋に駐車して利用者にシャトルバスを使ってもらうことや、渓流内で20分以上停車する場合は一時駐車スペースを用いることなどを呼びかけた。

 幹事会では、来年度について「迂回路である七曲区間の安全確保が前提」とした上で、10月21~27日の1週間とする計画案も発表した。

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