名作「レオン」未公開シーン含む完全版が再上映、ファン沸く

プロの殺し屋と家族を失った少女の交流を描いた不朽の名作『レオン』。その完全版が10月27日より関西を含む全国72館でリバイバル上映されることが決まり、映画ファンから反響が上がっている。

映画『レオン』の一場面 ©1994 GAUMONT/LES FILMS DU DAUPHIN

『レオン』は、1994年に公開されたフランス・アメリカのアクション映画。『フィフス・エレメント』(1997年)、『96時間』シリーズを手がけたフランス映画の巨匠リュック・ベッソンのハリウッド初監督作品かつ代表作で、プロの殺し屋レオン(ジャン・レノ)と、家族を惨殺された12歳の少女マチルダ(ナタリー・ポートマン)の交流と復讐を描いている。

公開されてから30年近く経っているが、いまだに映画ファンから根強い人気を誇る同作品。1994年に日本で公開された際のキャッチコピーは「凶暴な純愛」、当時13歳だったナタリー扮するマチルダの可憐さも注目を集め、ジャン・レノ、ナタリー・ポートマンともに出世作となった。

悪徳麻薬捜査官に家族を殺され、隣人のレオンに助けを求めたマチルダは、彼が「殺し屋」ということを知り、復讐のため人の殺し方を教えて欲しいと頼み込む。最初は戸惑っていたレオンだったが、2人の間に父娘とも恋人ともつかない愛情が芽生えていき・・・というストーリーで、過激な暴力描写もあるがサスペンスとラブストーリーを掛け合わせた名作として語り継がれている。

当時13歳のナタリー・ポートマンが演じたマチルダ ©1994 GAUMONT/LES FILMS DU DAUPHIN

今回、リバイバル上映される「完全版(ディレクターズ・カット版)」は、監督自ら公開時未公開だった22分間のシーンを加えたもの。公開当時の「オリジナル版」では、12歳の少女の描写として問題があると指摘されたシーンなどがカットされており、「完全版」にはマチルダがレオンから殺しの訓練を受けるシーンや2人がシャンパンを飲むシーンなどが盛り込まれている。

これを受けSNSには、「レオン完全版ですって?! レオンが劇場で観れるですって?!」「これは行かなきゃ」「激アツ・・・絶対見逃せない・・・」「完全版は、長ったらしいと言う人もいるが、レオンとマチルダの親密な関係がさらに心揺さぶる。劇場で見られることは幸せだ」と喜びの声が相次いだ。

関西の劇場は12館

上映期間は10月27日から2週間限定。チケットは一律1600円。関西エリアは、「扇町キネマ」「MOVIX堺」「なんばパークスシネマ」「イオンシネマ四條畷」「イオンシネマ シアタス心斎橋」「塚口サンサン劇場」「kino cinema神戸国際」「OSシネマズ 神戸ハーバーランド」「MOVIX京都」「イオンシネマ高の原」「イオンシネマ草津」「イオンシネマ近江八幡」の12館。劇場により上映日や上映期間が異なるため詳細は各公式サイトにて。

© 株式会社京阪神エルマガジン社