東海第2原発 再稼働請願2件目採択 村議会特別委 反対請願は不採択 茨城

日本原子力発電東海第2原発の再稼働を巡る請願を採決した東海村議会原子力問題調査特別委員会=村議会委員会室

茨城県東海村議会原子力問題調査特別委員会(武部慎一委員長)は26日、日本原子力発電東海第2原発(同村白方)の再稼働を求める村環境整備事業協会の請願の採決を行い、賛成多数で採択した。同特別委に付託された再稼働を求める請願の採択は、21日に採択した村商工会の請願に続き2件目。一方、再稼働に反対する市民団体の請願1件は賛成少数で不採択とした。

同協会の請願は、欠席した委員長と議事進行の副委員長、棄権2人を除く12人で採決し、賛成7人の賛成多数で採択した。市民団体「東海第二発電所の再稼働に反対する会」の再稼働反対の請願は前回棄権の2人を加えた14人で採決し、賛成4人の賛成少数で不採択とした。

再稼働賛成派からは、脱炭素社会の実現のために二酸化炭素を出さず、電力を安定供給できる原発が必要だとする意見が出た。反対派からは、東京電力福島第1原発事故の反省がないことや東海第2の老朽化などを指摘する意見が出た。

再稼働に反対する請願の残り1件は次回の同特別委で採決する。さらに26日までに採決された請願3件ともに、12月の村議会定例会本会議で採決を行う予定。

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