大分市のシニアヒップホップダンスチームJBR、全国大会で準優勝 平均72歳「夢のよう」【大分県】

「夢はラスベガスのステージ」と声を合わせるJBRのメンバー=大分市金池南
「FIDAゴールドカップ」のステージで軽快に踊るJBRのメンバー=9月2日、神奈川芸術劇場

 【大分】大分市下徳丸を拠点にする「J☆DANCE STUDIO」(城向由佳代表)のシニアヒップホップダンスチーム「JBRevolution(レボリューション)」(JBR)が、60歳以上のチームで競う全国大会「FIDAゴールドカップ」で準優勝した。平均年齢72歳。圧巻のステージで魅了した。

 大会は一般社団法人日本国際ダンス連盟FIDAJAPAN(東京都)が昨年から開催。今年は2日に横浜市の神奈川芸術劇場で開かれ、13チームが出場。▽技術・振り付け▽衣装・ヘアメーク▽表現力▽活力▽完成度―の5項目を基準に審査した。

 初出場のJBRは大分市を中心とした65~82歳の30人(うち2人は愛知県)が出場。軽快な音楽に合わせて、切れのあるダンスを披露した。審査委員長で世界的なトップダンサーのKENZO(DA PUMP)から「このチームが一番気持ちを一つにダンスした」と称賛された。

 夫を亡くし、自分の道を踏み出すために4年前に入会したという徳永美恵子さん(73)=大分市緑が丘=は「人生でこんなに刺激的な景色を見られるなんて」と喜ぶ。小柳文代さん(73)=国東市安岐町=らメンバーは「夢のよう」「感動が若さの秘訣(ひけつ)」「次はラスベガスのステージを目指す」と声を弾ませる。

 JBRは2018年に始動。ヒップホップは若者がやるものという概念を取り払い、シニア世代に革命を起こそうと、「おじいちゃん、おばあちゃん革命」を意味するチーム名にした。現在は大分、別府両市の65歳以上計約50人が所属。21年には愛知県、今年4月には東京都にもスクールを開いた。

 城向代表は「年代に関係なく、成長する姿は希望でもある。もう一度、新しいことを始め、楽しく生きる場所を提供できることがうれしい」と話した。

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