フランスパン・タバチェールのレシピ
ユニークな形のフランスパン・タバチェールを作ろう
フランスパンは生地の分割重量や成形の違いで、さまざまな名前が付けられているのをご存じでしょうか。 棒状のバゲットだけでなく、何かの形を模したユニークなものもあります。 今回は、フランスパンの中からタバチェールのレシピをご紹介。 不思議な形のこのパンをどのように成形するのかを詳しく解説します! おすすめの食べ方も必見ですよ。
タバチェールとは
タバチェールとは、フランスパン生地やカンパーニュ生地で作る成形のバリエーションの一つ。 フランス語で「煙草入れ」という意味で、丸めた生地の端を薄くのばしてフタのようにかぶせた形が似ていることから、この名が付けられました。 「タバチェ」と呼ばれることもあります。 かぶせたフタの部分はカリッと香ばしく、下の丸い部分はふんわりやわらかな食感。 サイズは大小さまざまあり、丸形や楕円形のものなども。 小さなサイズはレストランなどでお料理とともに提供されることが多く、大きなサイズは地方で伝統的に作られていたり、パン職人のスペシャリテとしてフタの部分にデザインが施されたりしたものもあります。
基本のタバチェールのレシピ(6個分)
フランスパン生地を使った、手のひらサイズの「プティ・タバチェール」の作り方です。
材料
- 準強力粉…240g
作り方
1. ホームベーカリーに準強力粉・モルトパウダー・水を入れ、粉気がなくなるまで2~3分間こねる。一旦停止して、そのまま20分間オートリーズを取る。
1. *オートリーズについては、コラム「オートリーズとは?おうちで本格バゲットレシピ1. 」をご覧ください。
「手のひらサイズのプティ・タバチェール」の詳しいレシピページはこちら。
https://recipe.cotta.jp/recipe.php
レシピのポイント
生地の一部を麺棒で薄くのばすというタバチェールの成形は、生地に大きな負担がかかるのもの。これを軽減させるために押さえるべきポイントは2つ。
生地が緩むまでベンチタイムを取る
指で軽く押し、指跡が残るまで休ませます。
たっぷりの打ち粉を使用してのばす
生地が台や麺棒に張り付くと、薄くのびないだけでなく、生地が破れる原因になります。
クープでアレンジ!
タバチェールは、クープを入れて作るバージョンもすてき。 同じ配合の生地を大きなサイズで作り、木の葉模様のクープを入れたアレンジはいかが?
作り方
1.一次発酵の終わった生地を2個に分割してベンチタイム。
2.生地の端から1/3を麺棒でのばし、3辺をカードで切る。 付け根の部分に切り込みを入れる。
3.縁に米油を塗り、丸い部分をのばした生地にのせる。
4.キャンバス地に並べて最終発酵。
5.オーブンシートに移して茶こしで打ち粉を振り、木の葉模様にクープを入れる。
6.焼成すれば出来上がり!
「木の葉模様のクープを入れたアレンジ」の詳しいレシピページはこちら。
https://recipe.cotta.jp/recipe.php
おすすめ!タバチェールのおいしい食べ方4選
タバチェールをおいしく食べる、おすすめの方法をご紹介します。
1.料理に添えて
シンプルなフランスパン生地で作られているから、どんなお料理とも相性抜群! スープはもちろんシチューや煮込み料理など、ご自慢の一品とお楽しみください。
2.サンドイッチに
小さなタバチェールをそのままサンドイッチにするのも◎ カレー風味のケチャップがソーセージとよく合う、ドイツの屋台料理「カリーブルスト」をアレンジしたサンドイッチはスナック感覚で楽しめますよ。
3.タルティーヌに
スライスしたタバチェールにスモークサーモンとハーブ入りのクリームチーズをのせれば、おもてなしにぴったり!
4.チーズフォンデュ風に
フタの部分を切り取って中をくり抜き、カマンベールチーズとピザ用チーズを詰め、白ワイン少々を振りかけてオーブンへ。 チーズがとろりと溶けたら出来上がり♪
成形をマスター!食卓を彩るタバチェール
フランスパンの成形のバリエーションの一つであるタバチェール。難しそうな成形ですが、作り始めると楽しくて夢中になるはず。
そして、焼き上がったパンを食卓にのせれば、レストランのような雰囲気に。 皆さんも、ぜひ作ってみてくださいね。
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