アゴ食文化の魅力 岸田首相にPR 平戸・黒田市長ら商品贈る

黒田市長(左から3人目)らからトビウオの製品を贈呈される岸田首相=26日午後、首相官邸

 「九州あご文化推進委員会」を構成する長崎県平戸市の黒田成彦市長らは26日、岸田文雄首相と官邸で面会し、九州に伝わるアゴ(トビウオ)の食文化の魅力をPRした。
 同委は、アゴの日本有数の漁獲地である平戸市、新上五島町、鹿児島県屋久島町の1市2町と、アゴだし商品を多く手掛ける久原本家グループ(福岡県)の官民4団体で構成。面会には黒田市長と荒木耕治屋久島町長、河邊哲司久原本家グループ社主らが出席し、各地のアゴ関連商品を岸田首相に贈呈した。
 黒田市長は、平戸特産の「塩アゴ」と「アゴかまぼこ」を贈呈。塩アゴを試食した岸田首相は「おいしい。塩味がいいね。酒のつまみに良さそう」などと感想。最盛期を迎えているアゴ漁について同席した平戸の漁師、吉田勝彦さんから現場の苦労なども聞いた。
 面会後に取材に応じた黒田市長によると、岸田首相はアゴを巡る食文化や産業が地域に深く根差していることを認識した様子だったといい、「総理の言葉に大変、手応えを感じた。アゴ漁の後継者をしっかり支え、持続可能な産業にすることが大事」などと話した。

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