「航空宇宙」人材求む スバル、教員へ初の説明会 宇都宮

スバルが初めて開いた「航空宇宙産業就職フェア」=26日午後、宇都宮市内

 SUBARU(スバル)は26日、航空機部品製造・開発の拠点がある宇都宮市陽南1丁目の航空宇宙カンパニー宇都宮製作所で県内の高校などの進路担当教員を対象とした「航空宇宙産業就職フェア」を開いた。進路担当者に、航空宇宙産業への理解を深めてもらおうと初めて企画した。同社に部品を提供するパートナー企業が、自社の業務内容について説明した。

 スバルによると、新型コロナウイルスの感染拡大による航空機需要の落ち込みなどを背景に、航空関連業界では人材確保が課題となっている。フェアは進路指導を担う教員に業界への理解を深めてもらうことで、人材のマッチングのきっかけとしてもらうのが狙い。

 県内の高校や職業訓練施設の教員12人と、スバルに旅客機やヘリコプターなどの部品を納品する県内外の企業17社が参加した。各社は事業内容や求める人物像について説明。担当者と教員の個別面談も行われた。

 パートナー企業でつくる「スバル航空協力会」の会長で東都工業(宇都宮市若松原3丁目)の佐畑浩司(さはたこうじ)社長は「人手不足は深刻で、採用担当の先生と話ができるのはありがたい。やる気と向上心のある人にはぜひ航空産業を目指してほしい」と話した。

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