東証、一時3万2千円割れ 1カ月ぶり、米景気懸念

東京証券取引所

 27日午前の東京株式市場の日経平均株価(225種)は大幅続落した。前日終値と比べた下げ幅は一時300円を超え、約1カ月ぶりに節目の3万2000円を割り込んだ。米国の景気の先行きに対する懸念が高まり、売り注文が広がった。

 午前終値は前日終値比151円34銭安の3万2163円71銭だった。東証株価指数(TOPIX)は8.70ポイント安の2363.24。

 米連邦準備制度理事会(FRB)による金融引き締めの長期化が警戒された。米連邦政府機関が一部閉鎖される恐れがあることも投資家心理の重荷となった。売り一巡後は買い戻しが入った。アジア株の一角が堅調に推移し、不安心理がやや和らいだ。

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