福井の温泉施設でレジオネラ属菌、基準の2300倍検出 営業休止

 福井県あわら市は26日、同市の温泉施設「セントピアあわら」の浴槽から基準値以上のレジオネラ属菌が検出されたと発表した。これを受け、同施設は営業休止となっている。

現時点で健康被害の報告なし

 同市によると、検出されたのはレジオネラ属菌で、基準値の最大2300倍になっていたという。自然界に広く生息している菌類だが、36°C付近でもっとも増殖し、増殖している水を飲んだりエアロゾルを吸い込んで体内に取り込むと、レジオネラ症と呼ばれる体調不良を引き起こすことがある。発症した場合、悪寒や高熱、倦怠感、頭痛など風邪に近い症状が引き起こされるが症状が悪化するのが特徴で、最悪呼吸困難になり死亡することもある。潜伏期間は1週間程度とされる。

 現時点で健康被害の報告はないが、市は利用後に体調を崩した場合、申し出るよう呼びかけている。

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