<備え-防災さが>シビックフォース 基山町に段ボール間仕切り贈呈 避難所のプライバシー確保に

災害時用に寄贈されたベッド付き段ボール間仕切り=基山町役場

 被災地支援に取り組む公益社団法人「Civic Force(シビックフォース)」は、避難所で使うベッド付きの段ボール間仕切り11セットを基山町に贈った。工具を使わずに組み立てることができ、避難者のプライバシー確保に加え、町職員やボランティアの負担軽減も期待される。

 寄贈したのは山梨県の造形工房が生産する段ボール間仕切りで、床面が2メートル四方、高さは1.8メートル。2段ベッドを備え、4人家族(大人3人、子ども1人)が足を伸ばして休むことができる。エコノミークラス症候群などの予防につながるほか、避難者のプライベート空間が確保できる。

 組み立ては、慣れれば2人一組で10~30分程度でできるという。松田一也町長は「ここまでしっかりとプライバシーが守られる間仕切りは町になかったのですごくありがたい。災害時には授乳コーナーなどにも活用できれば」と感謝した。

 同法人は佐賀市内に事務所を置き、寄贈を希望した武雄市やみやき町にも段ボール間仕切りを贈っている。(井手一希)

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