【タイ】中銀が予想外の0.25%利上げ、2.5%に[金融]

タイ中央銀行(BOT)は27日に開いた金融政策委員会(MPC)で政策金利(翌日物レポ金利)を0.25%引き上げ2.50%とすることを決定し、即日実施した。予想外の利上げとなり、8会合連続での引き上げとなった。

ロイター通信の調査では、27人のエコノミストのうち6人のみが利上げを予想していた。タイ経済は成長率が鈍化していることに加え、物価上昇率は安定していた。世界経済に不透明感が強まっていることから、21人のエコノミストは、中銀が政策金利を据え置くと予想していた。

中銀は27日の声明で「金融政策によってインフレ率を安定させ、長期的なマクロ経済安定の後押しする」とし、「経済の先行きの不透明感に対し、政策の余地を確保しておく必要がある」と説明した。中銀は2022年8月から利上げに転じ、27日までに合わせて2%の利上げを実施した。中銀は今年の経済成長率予測を3.6%から2.8%に引き下げた一方、24年については3.8%から4.4%に引き上げた。

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