ケンミンSHOWに登場!南房総で味わいたい“なめろう”発祥店の「なめろう」

創業明治2年の南房総市最古の寿司店

JR内房線の千倉駅から20分ほど歩いた千倉漁港の近くに店を構える『寿司と地魚料理 大徳家』。

千葉県郷土料理の代表格“なめろう”発祥の店として知られるお店で、日本テレビ「秘密のケンミンSHOW」で取り上げられたこともある明治2年創業のお店です!
店名の由来は初代店主が、身体の大きな “徳さん”という女性だったので、大徳家と名付けられたそうです。

店内は昔ながらの町場の寿司屋の雰囲気で、席はカウンター、テーブル席の他に座敷も用意されています。

メニューは「寿司」の他、漁師町ならではの漁師料理や珍しい魚を使った珍味など、魅力的な料理が豊富に揃っています。

名物の「なめろう」は100年以上守り続けてきた伝統的なレシピを用いて作られた逸品!その日に水揚げされた新鮮な地魚の中から“なめろう”に合う魚で作られるそうですが、訪問時はキメジとシマアジを使用していました。

注文をすると、奥の厨房からトントンと包丁でまな板を叩く軽快な音が聞こえきてきます。その音がまた心地良いBGMになっています。

ちなみに、今でこそ様々なお店で「なめろう」は提供されていますが、漁師の船上食をお店で提供したのはこちらのお店が初めてだそうです。

鮮魚に合わせているのは、刻み生姜、紫蘇、ネギ、味噌!限界まで叩かれているので小骨の心配はありません。

その味わいは、塩気は控え目で濃厚な魚の旨さが際立つ印象!独特のねっとりした舌触りの中に、アジの中でも高級とされるシマアジと一本釣りした地物のキメジとの異なる旨みが存分に感じられます。きめ細かい脂はしっとりと舌の上に広がり、華やかな甘みを残して喉にすべり込んでいきます。

季節限定の房州ガツオを使用した「地ガツオ刺身」は刻み葱と生姜が添えられて提供されます。

適度に脂がのった地ガツオは旨味と生気を訴えてくる仄かな血の匂いと微小な酸味が入り組み、嚙み締めるほどに心憎いほどの旨味が溢れてきます。

「南房総産地あじ」の寿司はおろし生姜と青ねぎを添えて!脂が適度にのっていて身質もなめらか。鯵ならではの飽きのこない安定の旨味が口に躍ります。

シャリは地元米を敷地内の井戸水で炊いた白酢のもの!シャリそのものが穏やかな酢加減で甘みが有り、ほどけ加減は良好です。

「房州きんめ」の寿司はおろしポン酢を添えて!嚙み締めた時ににコリッと歯応えがある程度で、柔らかい身はシャリと馴染みます。皮の内側にある脂の旨さとの対比が印象的で、香りの余韻も長いです。

新鮮な地魚をひと手間加えた職人の技が実にすばらしい料理の数々!南房総に訪れた際はぜひ一度ご賞味あれ!

寿司と地魚料理 大徳家

〒295-0012 千葉県南房総市千倉町南朝夷1079

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*この記事は2023年9月時点の情報を基に作成しています。

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ライター:ニッポンごはん旅・編集長

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