京都府亀岡市の鹿谷いきいきファームで、近くの太田保育園児がジャガイモの植え付けを体験した。園児らは少し芽の出た種芋を畝の溝に等間隔で置き「大きくなーれ」と声をかけながら土をかぶせていた。
地域の活性化に取り組む同ファームでは昨年、稲刈り後の田の活用として10アールの畑で、参加者を募りジャガイモを育てた。今年は地元の子どもたちに体験してもらおうと、初めて同保育園に呼びかけた。
3歳児クラスの38人が参加した。園児らは畑に入りバッタやカエルに歓声を上げながら、煮物やジャガバターなどに適した品種「デジマ」の種芋を1人2個ずつ、40センチ間隔の目印に合わせて植えた。
作業を終えた園児らは声をそろえ、「ありがとうございます。収穫までお願いします」とお礼を伝え、同ファーム代表の高田己喜男さん(71)らに手作りの首飾りをプレゼントした。高田さんは「地域に子どもが集まるのが何より」と喜んでいた。ジャガイモは11月末に同園児らが収穫し、給食などとして食べるという。