“冒頭5秒、既に騙されている” ヒッチコックを敬愛するロバート・ロドリゲス監督最新作『ドミノ』

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ベン・アフレックと、“映像の魔術師”ロバート・ロドリゲス監督がタッグを組み、公開されるやいなや、瞬きさえも許さないその挑戦的なストーリーと革新的な映像で一気に話題を浚った最新作『ドミノ(原題:HYPNOTIC)』が、10月27日(金)より日本公開が決定。

R.ロドリゲス監督がヒッチコック愛を語る

白昼の公園で突然姿を消した娘を探す父は、その鍵を握る“絶対に捕まらない男”を追い、現実と見紛う〈世界〉に踏み込む。次々に、はまっていくどんでん返しのドミノの連鎖。ラストに待ち受けるのは、想像の3周先を行く驚愕のラスト!必ず、もう1度観たくなる、世紀のアンリアル・エンターテインメント超大作が誕生。

選んだ脚本に外れなし:ベン・アフレック×映像の魔術師:ロバート・ロドリゲス監督がタッグを組んだ本作は、公開されるやいなや、瞬きさえも許さないその挑戦的なストーリーと革新的な映像で一気に話題を浚った。

『めまい』を見て脚本を書き始めた

構想に20年の歳月をかけた『ドミノ』のロバート・ロドリゲス監督は、2002年に4Kリマスター版で再公開された「ヒッチコックの『めまい』を見たことで脚本を書き始めた」と振り返る。「名監督である彼の大ファンだ。ひねりの利いたスリラー作品を自分でも作りたくなった。映画製作を初めて意識した瞬間だ」と最新作の製作を始めた。

奇しくも日本では、ロドリゲス監督が敬愛してやまない“サスペンス映画の神様”ことアルフレッド・ヒッチコックの映画作りの奥義に迫る『ヒッチコックの映画術』が、9月29日(金)より公開される。

何の変哲もない所に謎が生まれ、無意識のうちに映画の世界に引き込まれていく。「映画の秘密、教えます。」のキャッチコピーの通り、「逃避」「欲望」「孤独」「時間」「充実」「高さ」の6つのテーマを設け、『サイコ』『めまい』『見知らぬ乗客』など映画史に燦然と輝くサスペンスの傑作の数々を、ヒッチコック本人のナビゲートによって解説していく。映像の魔術、視覚的な演出テクニックを紐解きながら、貴重な初期作品のフッテージも観ることができる必見のドキュメンタリーとなっている。

「謎だらけの世界を観客に見せられる」

ヒッチコックを敬愛するロドリゲス監督は、巨匠が生み出した傑作にはワンワードのタイトルが多いことから、タイトルを『HYPNOTIC』に決めたという。「『めまい』『白い恐怖』『サイコ』…ヒッチコックがつけそうなタイトルはどんなものか。その時“催眠術”(ヒプノティック)が思い浮かんだ。すぐに物語の軸も思いついた」と、脚本を書き進めていった。「物語の軸は目の前にいるのに存在を感じさせない悪役だ。欲しいものを何でも奪って立ち去っていく。究極の力を持つ者だ。脚本を練り上げ多くの仕掛けを仕込んだ。観客には何が現実か分からないのが面白い。さらに面白いのは『間違えられた男』のような物語ということだ」と存在そのものが謎めいているキャラクターたちを生み出した。

ベン・アフレックが演じる刑事ロークは、行方不明の娘を探している。その前に謎の男が現れる。追いつめても目の前から姿を消す“絶対に捕まらない男”(ウィリアム・フィクナー)だ。現実と見紛う〈世界〉で、「追われ、追いつめられる、謎だらけの世界を観客に見せられる」と謎が謎を呼ぶドミノのような展開は、ヒッチコックの傑作からインスパイアされていると明かす。

ベン・アフレックの起用にも巨匠の映画術が宿る。「ヒッチコック映画の要は配役だ。ケイリー・グラントやジェームズ・スチュワート、グレイス・ケリーにイングリッド・バーグマン…、だからスーパースターを配役したかった。ベン・アフレックはヒッチコック的な神秘性を与えてくれた。娘を捜す父親であり容赦ない刑事でもある。彼のスター性と存在感によって、ヒッチコック映画を撮っている気分になった」とし、誰もが知る存在感のあるスター俳優の起用は不可欠だったと語っている。

かつてない映像体験!かつてないギミック!かつてないどんでん返し!!ベン・アフレックとロバート・ロドリゲス監督が放つ想像を絶するアンリアル・エンターテインメント超大作 『ドミノ』は、10月27日(金)より全国公開される。

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