乱闘…2グループ結集した病院、100人が騒いで警察車両に車衝突 バット持って集まった男ら逮捕、切り合った路上 その後、なぜか不起訴に

川口の切り付け、トルコ人7人を不起訴に

 埼玉県川口市内の路上で7月4日に起きたトルコ国籍の男性同士による切り付け事件で、さいたま地検は25日、事件に関与したとして逮捕、再逮捕されていた、いずれもトルコ国籍で20~40代の男性ら7人について、不起訴処分とした。処分理由は明らかにしていない。

 7人のうち6人は同グループで、そのうち3人は7月4日夜、川口市安行原地内の路上で別グループの男性(27)に対して危害を加える目的で野球のバットなどを準備し、川口市安行原地内の路上に乗用車複数台に乗車して集合したとしてそれぞれ凶器準備集合の疑いで、また、同グループのうち5人と男性(27)はその後、何らかの原因でトラブルに発展し、互いを刃物のような物で切り付け合ったとして、それぞれ殺人未遂の疑いで、7月5日~8月22日の間に組織犯罪総合対策本部と武南署の合同捜査班に逮捕、再逮捕されていた。

■病院で100人乱闘、警察車両に車衝突(以下、初報記事)

 7月4日午後8時半ごろ、川口市安行原の路上で、トルコ国籍の男性(36)が刃物のようなもので頭や首を切りつけられ、重傷を負い病院に搬送された。県警国際捜査課と武南署は5日、殺人未遂の容疑で、川口市前川3丁目、トルコ国籍で解体工の男(45)を逮捕した。

 同課によると、男性は知人男性と川口市内を乗用車で移動中、複数の車に追いかけられて停車。下車したところを複数のトルコ国籍の男たちに襲われた。知人はその場から離れて110番した。襲った男たちは逃走したが、うち24歳の男が腕を負傷して救急搬送され、45歳の男も軽傷を負い、自力で病院に向かった。

 男性らが運ばれた市内の病院の敷地内には、事態を聞きつけた双方のグループの知人ら約100人が駆け付ける騒ぎになり、県警の機動隊員らが出動。暴行や車で警察車両に衝突したトルコ国籍の男2人が現行犯逮捕されたという。

 同課などは男性らが何らかのトラブルを抱えていたとみて、事件の原因や経緯などを詳しく調べている。

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