米上院のつなぎ予算案を拒否 下院議長、政府閉鎖に近づく

記者団に説明するマッカーシー米下院議長=27日、ワシントン(ロイター=共同)

 【ワシントン共同】米下院のマッカーシー議長(共和党)は27日、党内の非公開会合で、上院が超党派で合意した11月中旬までの政府予算を賄う「つなぎ予算」案について、成立に必要となる下院の採決を行わない意向を示した。10月1日以降の政府予算を確保する方策は見つかっておらず、政府機関の閉鎖に一歩近づいた。米メディアが報じた。

 下院共和党の保守強硬派でつくる「フリーダム・コーカス(自由議連)」のドナルズ議員は、つなぎ予算案には不要な歳出が多いとして「実現不可能だ」と一蹴した。

 バイデン大統領は27日、政府が閉鎖されれば「多くの重要な仕事が影響を受ける」とし、共和党に譲歩を促した。

© 一般社団法人共同通信社