「またがると願いが叶う」 三越前のシンボルがもう一体登場 震災や戦争に耐えた縁起の良いライオン像  

27日、名古屋栄三越に創業350周年を記念して、シンボルのライオン像がもう1体、登場しました。

名古屋市中区の名古屋栄三越の入り口には、おなじみのライオン像がありますが、27日から店舗3階にも新たなライオン像が設置されました。

新たに登場した「もう1つの」ライオン像は、三越の創業350周年を記念した特別企画です。

三越の起源は1673年創業の「越後屋」で、ライオン像は1914年、東京の日本橋本店に初めて設置されました。

ライオン像が三越にとって特別なのには、こんなワケが…。

(名古屋三越 本根隆史 販売統括部長)
「1度目は関東大震災の震災に耐えたこと。2回目は戦争ですね。そちらの戦火も免れて現在に至る」

日本橋本店のライオン像が、関東大震災でも太平洋戦争でも無事に残ったことから「縁起がいい」と全国の三越で大切にされているのです。

ライオン像は創業者の出身地、三重県松阪市にも寄贈されています。

26日夜、スタッフに慎重に支えられながら運ばれたライオン像は、15分ほどかけて丁寧に磨かれました。

ライオン像は、たとえ店舗が閉店しても大切に保管されるそうです。

(名古屋三越 営業企画担当 鈴木順一郎マネージャー)
「(Q:ライオン像は一体どこから来た?)それは、ちょっと秘密です」

そして正面玄関のライオン像ではできない体験も…、新しいライオン像はまたがることができるんです。

その縁起の良さから、ライオン像は「またがると願いが叶う」と言われていて、さっそく記念写真を撮る人もいました。

また、ライオン像は表情が1つ1つ微妙に違うため、比べるのも楽しみの1つなんだそうです。

このライオン像は年内いっぱい展示されています。

© CBCテレビ