生理用品の無料配布機器 市内の4公共施設のトイレに設置 全国初の実証実験スタート=浜松市

浜松市で9月27日、公共施設のトイレに生理用ナプキンを無料で配布する機器、「IoTディスペンサー」を設置する実証実験が、全国で初めてスタートしました。

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<野田栞里記者>
「浜松市立中央図書館の女性用トイレです。こちらの機械に手をかざすと、生理用ナプキンを1枚取り出せました」

浜松市とシャープが27日から始めた実証実験です。生理用ナプキンを、公共施設のトイレに無料で配布する機器=「IoTディスペンサー」で設置するもので、全国で初めての試みです。

IoTディスペンサーでトイレットペーパーのようにナプキンを常設し、誰もが無料で使えるようにすることで、経済負担など様々な理由で生理用品が手に入らない人へのアプローチと、急な生理の対応に役立てることができます。

またこのIoTディスペンサーは1枚取り出すと2分間のロックがかかるほか、在庫状況を遠隔で把握でき、大量持ち去りを防ぐ仕組みです。

<浜松市 UD・男女共同参画課 河合多恵子課長>
「(防災用)備蓄の有効活用を図るとともに、誰もが生理用品を取得しやすい環境をつくるということを目的として」

IoTディスペンサーは浜松市内4つの公共施設にあわせて40台設置され、実証実験は2024年3月末まで行われます。

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