海の恵みに感謝する「魚霊祭」 燃料費高騰など厳しい状況続くも マダイ放流し 豊漁を願う

広島市中央卸売市場で28日、海の恵みに感謝し、豊漁を祈願する魚霊祭が開かれました。

魚霊祭は、海の恵みに感謝し、航海の安全や豊漁を祈願する行事です。毎年、開催されており、ことしは水産業界の関係者およそ50人が参加しました。

参加者は玉串を奉納し、マダイ15匹を海へ放流しました。近年、水産業界を取り巻く環境も変わってきています。

広洋水産 岡野利彦 社長
「漁師さんも少なくなっている。全国から集めてきてなんとか形にしている。漁船で獲りに行く燃料代が高くなり、魚の価格にはねかえって来ている」

広島魚市場 佐々木猛 社長
「入荷状況が実感として確実に減っている。まだまだ漁獲を改善できる余地というのは取組みによってあるんじゃないか」

燃料代や電気代の高騰、水温の上昇などによる環境の変化など関係者にとっては厳しい状況が続いています。

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