速度86キロ超過…国道を猛スピード146キロで運転した教諭、警察に捕まり学校に報告せず 以前別の学校で働いていた頃の違反、今の学校で懲戒処分になった理由

交通違反の報告を怠る 県教育局、高校教諭を戒告

 埼玉県教育委員会は27日、昨年に起こした道交法違反(速度超過)の報告を怠ったとして、県立桶川西高校の男性教諭(30)を戒告の懲戒処分にした。

 県教育局県立学校人事課によると、教諭は昨年12月、県内の国道で法定速度を86キロ超過する146キロで走行し、その後交通機動隊に聴取を受けるなどしたが、学校への報告を怠った。今年9月に裁判所から出廷命令が出されたことで、8日に教諭が教頭を通じて校長に報告し、発覚した。同課は教諭が起訴されたことは把握しているが、道交法違反が直接の処分対象ではないとして、詳細は把握できていないとしている。

 教諭は任期付職員として今年4月から同校に勤務。違反は桶川西高校に任用される以前に、臨時教員として別の県立高校に勤務していた間に起こした。

 同課によると、3月で一度任用期間が切れたため、現在の任用期間以前の違反に対する処分はできないという。

 一方、報告を怠ったことについては、服務規程などで明文化されたルールはないとしながらも、「違反の重大性を鑑みて処分を判断した」としている。

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