【連載】なかしましほさんの推しに贈る動物モチーフのおやつvol.1ひよこのバタークリームケーキ

【cotta tomorrow特別企画】
料理家の先生のレシピ連載。今回はなかしましほさんが登場!
推しのために作りたくなるセンイルケーキをご紹介します。

毎日が誰かにとって特別な日。

パッと目を引くビジュアルで、今、話題の韓国発「センイル(バースデー)ケーキ」。ケーキとともにファン同士がお祝いする集まりは、日本でも人気上昇中!

アイドルやアニメの主人公、アスリートやペット、家族など、「推し」の誕生日に合わせて、お祝いの気持ちをお菓子に込めてみませんか。

センイルケーキの人気モチーフ「動物」をテーマに、ナチュラルな材料で作る、おいしくてかわいいレシピをなかしましほさんがお届けします。

ひよこのバタークリームケーキ

甘さ控えめで、口溶けのよいアングレーズベースのバタークリームと甘酸っぱいあんずジャムは、どこか懐かしさを感じる、私の大好きな組み合わせです。

そのままでやさしい「たまご色」のバタークリームを生かして、友人の推しのK-POPアイドルの誕生日が近いので、よく例えられるというひよこをモチーフに、ケーキを作ってみました。

コーヒー風味のモカクリームでメッセージとひよこの顔を描き、くちばしに見立てたドライアプリコットをアクセントに飾ります。メッセージは、好きな言葉や、推しの名前などでアレンジしてくださいね。

食べてくれる人も自分も、おいしいのがやっぱりうれしい!

スポンジケーキは米粉とオイルを使い、時間が経っても冷やしても、しっとりふんわり、軽い口当たりに焼き上げます。

小さな食べきりサイズなので、気軽に作ってみてください。

このレシピの材料

作り方

【スポンジケーキを作る】

【1】卵をハンドミキサーでもったりするまで泡立て、米粉をふるい入れて粉っぽさがなくなるまで混ぜます。太白ごま油と牛乳を入れたところにひとすくい分入れ、乳化するまでよく混ぜ合わせてからボウルに戻し入れ、混ぜ合わせましょう。

POINT
油分が入ると気泡が消えやすくなるので、混ぜすぎないこと。底からすくい上げるようにして、全体がなじむまで混ぜ合わせればOKです。

【2】型に生地を流し入れ、170℃のオーブンで25分間焼く。よい焼き色がつき、表面にハリがあれば焼き上がり。型から外して粗熱をとり、ポリ袋に入れて冷まします。

POINT
袋に入れて冷ますことで、乾燥を防ぎます。

【バタークリームを作る】

【1】ボウルに卵黄と砂糖を入れてなじませ、レモン色になるまで泡立て器で混ぜます。さらに牛乳を加えて、よく混ぜます。

POINT
卵黄と砂糖は最初混ざりにくいですが、ゴムベラでよくなじませてから、泡立て器でしっかり混ぜます。牛乳は少しずつ加え、そのつどよく混ぜます。

【2】1を小鍋に濾し入れて絶えず混ぜ、ふつふつと沸騰し、ゆるくとろみがついたら火からおろします。ボウルに映して底を氷水に当て、時々混ぜながら冷ましましょう。

POINT
焦がさないよう弱火にかけ、絶えず混ぜてください。

【3】バターをハンドミキサーでクリーム状に撹拌し、2を加えてよく混ぜます。なめらかになったらバタークリームのでき上がり。一部を取り分け、コーヒー液を加えてモカクリームを作ります。

POINT
卵は、一度に加えると分離する原因になるので、少しずつ加えます

【組み立てる】

【1】スポンジケーキは上面をごく薄くスライスして外し、残りを半分の厚さにカット。シロップを全体に軽く打ち、下側1枚にあんずジャムを塗り広げ、もう1枚で挟んで。

POINT
シロップをまんべんなく打つことで、バタークリームを塗りやすくなります。

【2】スポンジケーキにバタークリームの1/3量で下塗りをします。残りのクリームは側面にぺたぺた置くように厚めにのせ、最後にパレットナイフでなめらかに伸ばしましょう。

POINT
スポンジの上面にバタークリームをのせてから、パレットナイフを使い、縁から少しはみ出すくらいに塗り広げて均等に伸ばしていきます。側面に塗ったあと、上にはみ出た部分は上面の中心に向けてなでるようにし、パレットナイフで整えます。

【3】冷蔵庫で30分間冷やしてから仕上げます。モカクリームは口金をセットした絞り袋に入れて。ひよこの目とメッセージを描き、ドライアプリコットをのせて、ひよこの顔にしたら完成です!

POINT
モカクリームは手の熱が伝わると溶けやすくなるので、口金をセットした絞り袋に入れて作業するのが◎

シンプルなデコレーションなので、お気に入りのキャンドルでおめかししても、かわいいですね。

詳しいレシピはこちら

なかしましほさんのレシピ連載

次回はこちら

料理・撮影/なかしましほ 編集・文/singt

PROFILE

なかしましほさん

レコード会社、出版社勤務を経て、ベトナム料理店、オーガニックレストランでの経験を重ねたのち、料理家に。2006年「foodmood(フードムード)」の名で、体にやさしい素材を使って作るお菓子の工房をスタート。著書に『なかしましほのツイートレシピ』(主婦と生活社刊)など。

なかしましほさんが使用した材料はこちら

© 株式会社TUKURU