埼玉にいる“世界の奇獣”青く輝く 2300万~1200万年前に生息、歯や骨が特殊 化石発見の地で何があった

青色に輝くパレオパラドキシアの模型=23日午後7時ごろ、小鹿野町の般若の丘公園

 手話言語国際デーの23日、般若の丘公園(埼玉県小鹿野町般若)に設置されている大型海獣「パレオパラドキシア」の模型が青色に輝いた。手話が言語であるという認識を世界に広める、全日本ろうあ連盟主導のプロジェクト「ブルーライトチャレンジ」の一環で実施。同町は、昨年に続き2回目のプロジェクト参加となった。

 町によると、パレオパラドキシアは約2300万年前から1200万年前まで生息していた哺乳動物。特殊な歯や骨を持ち、世界の奇獣とも呼ばれている。1981年に般若地内で骨の大部分が残っている化石が見つかった。発掘された骨は現在、県立自然の博物館(長瀞町)に展示されている。

 般若の丘公園は96年に開園。ライダーたちが集う施設「小鹿野バイクの森」と隣接し、休日などは多くの観光客や家族連れでにぎわう。ライトアップは午後6時ごろから約2時間実施された。

 皆野町では、役場庁舎を青くライトアップした。

© 株式会社埼玉新聞社